自分自身で解決できる事案もございますが、書類や手続に多大な労力と時間がかかる事が多く、その事で大変なストレスを感じる方が多いのも事実です。
例えば、相続手続には亡くなったかたの出生から死亡までの戸籍を集める必要がありますが、明治時代の戸籍を読み解く必要があるケースや戸籍が遠くの役所に保管されているケースなど多大な労力が必要なことも多いです。
また、遠方に住んでいる顔も知らない親戚から印鑑を貰う必要がある場合なども多く、そのような煩わしい手続も専門士業の先生に代行を依頼すれば、ストレスを軽減することができます。
労力とストレスを避けるため、知識のある方に手伝ってもらうこともできます。
しかし、遺言書を裁判所で確認してもらう手続(検認手続)や相続登記やなど、弁護士や司法書士などの法律職しか本人に代わって手続ができないことも多くあります。
また、税理士でない人が税務相談を受けたり、相続人に代わって相続税の申告書の作成をすることは法律で禁止されています。
テレビのクイズ番組や法律番組で、遺言をのこしたにもかかわらず法律上の要件を満たしていない、書類に不備があったなどして、せっかくの遺言が効力を生じないというケースをご覧になった方も多いと思います。
遺言は、自筆でないといけない、日付がないといけない(10月吉日は×)、連名ではいけないなど細かく書式が決まっており、自分で書いたものの効力が生じないという場合も多くあります。
自分の意思を正しく伝えるためにも、不備のない遺言書を作る必要があります。
効力のある遺言書を残しても、その内容が相続人間トラブルを招くような内容になってしまっていては、せっかく遺言をしても相続争いを避けることはできません。
相続人は、最低限度相続出来る分(遺留分)がある場合もあり、それを無視した遺言を書いてしまうことにより、紛争のタネになってしまうこともあります。
せっかく相続争いを防ぐために遺言を書くのであれば、知識のある専門士業の先生に相談し、どのような遺言を書けばトラブルにならないかを確認するなど、事前の対策をしておくことが一番のトラブル防止策になります。
また、相続税が発生するかどうか、相続税をどう節税するか、遺族がどう納税すればよいかなど相続税の問題についても、税理士などの専門士業の先生に事前に相談をしておくことで賢く相続ができるようになります。